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第2話 シモノセキ  

新幹線に乗り込み小倉を経由し、在来線で下関へ。
駅からフェリーターミナルまでは十分歩いて行ける距離。
駅前のダイエーでパンやお菓子や飲み物を購入。準備万端。

まずはカウンターで乗船の手続き。
チケットを確認し、港湾使用手数料を支払う。
そして出国手続きへ。
パスポートを見せて通過していくあたりは、
飛行機で出国していく時と全く何にも変わらない。
ただ、違うとするならば成田や関空のように人が多くない事か。

手続きもあっけなく済んだ。さぁ乗船!

『釜山行き』の看板の向こうに見える一隻の船。

甲板のところどころがサビており、今にも穴があきそうな船体。
薄暗い船内。
国際航路にしては小さい船。これではまるで漁船だ。

「本当に大丈夫なんだろうか」
一抹の不安が体を襲う。

とはいえ心配してても仕方がない。
今日、寝泊まりする船室へ向かおう。

船体後部にでろ〜んと広がるカーペット。オトコもオンナも関係なく、どうやらここで雑魚寝しろとの事らしい。
カーペットは更にいくつかのブロックに区切られていて、好きな場所で寝ていいようだ。
もう既に多くの客がそれぞれの場所を決めて陣取っている。

とりあえず私も人の少なさそうな一角を陣取り荷物を置き、自分のテリトリーである事を主張する為に備え付けの毛布を敷く。

一息ついて甲板へ。

つづく

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2等船室はこ〜んな感じ。女性のかたはそれなりに覚悟を。