ゴールデンウイークも近い1999年のある日の事、ふと思い立って釜山行きを決めた。それも船で。

何故船かと言うとJRが出している『日韓共同きっぷ』と言うのを利用した為と船に乗りたかったから、と言う2点につきる。

「本当に行くんですね。」
「本当〜に行くんですね。」

申し込みの時に旅行会社の人に何度も念をおされ、ふと不安になる。
そんなにヤバイのだろうか？この船は？

てな感じではあったが、チケットget！。
次の日、早速、職場でゴールデンウイークに韓国へ行く事を話した。

「いや〜〜ええやん〜。誰と行くの〜〜？」

「...何日間行くの？」

「飛行機...よね？」

「....」

さすがに呆れたのか、最後には「（北に）拉致されんとってぇな」とのありがたい言葉を下さった。（苦笑）

そうして世紀末のテポドンの脅威の中、私は韓国へと向けて、地球の歩き方を手に、下関へと向かったのだった。

つづく