女性「でも。友達とか仕事関係者とか、変わりました?」
笹野「いや、それは、そんなにないですね。急に、なんかサッサッサッと去っていったっていうとか、そういう人は減ったね」
女性「割とあたたかく」
笹野「そうですね。あたたかく、って言うか、割とこう、おもしろく自分の問題としてね。例えば、この原田なんか、実は同志社の高校で教えてるんですけどね」
女性「
え?原田さんもカミングアウトしたんですか?
原田「違う、違う、違う」(爆)
笹野「それ、すごいバンドですね(笑)むちゃくちゃ濃いなぁ…」
原田「僕が非常勤で授業をもってるんですよ。高校で」
女性「あー」
笹野「高校の先生をしてるんです」
原田「宗教のね」
笹野「宗教学、って言う、あの、同志社、キリスト教のね。あの、学校で。原田君の家は教会なんです、プロテスタントのね。」
女性「あ、そうなんですか」
原田「そう」
笹野「それで、神学部。同志社神学部出ているから聖書、教えられるんです」
女性「へぇーー」
笹野「それで、そこで教えてるんですけど、その時に同性愛の問題とかをね」
原田「資料をまぁ、一応出して…17とか8じゃないですか。生徒さん達。で、どない思ってるって言って、で。別に答があるわけじゃないから、何か聞くだけ。考えといたらいいんじゃないって言って」
女性「キリスト教だったら、すごい何か、あの、キリスト教のいろんなルールに違反することじゃないですか?」
原田「そうそう。むつかしい問題」
笹野「そこがねー」
女性「それを敢えて取り上げるなんてすごいですね」
笹野「偉いでしょ。結構。」
女性「友達想いがすごい深いって感じ」
笹野「いろんな、ねぇ、まーサベツーみたいな言葉ってすごい、なんか濃いけど、そういうような話を授業でやるから、それを一環としてね。」
原田「むしろ友達であった事が先やから、僕、考えなあかんようになったんやけど、皆、どう思う、って言ってたんですけど」
女性「逆に身近にいる事によって凄い学ぶ事もいぱいあると思うし、逆に偏見はもちにくいですよね。もつって言うのが、色々、人、いるんでしょうけど」
笹野「まーねー」
女性「あの、音楽とか、自分のキャリアに対して、なんか、いい方向にそういう影響出たとか。あります?」
笹野「あ、あのね、だから、何って言うんですかね…その。ヘンな風に女の子ちっくに流されていくって言う事の呪縛からは解き放たれましたね。」
女性「変にアイドルっぽくしたり、とかは無くなった」
笹野「そーそー」
笹野「そういう風なのにやっぱり何も言われへんかったから、知らず知らずそっちへ行ってしまうんですよ。なんか、ちょっと、こう。ボディコンの服着でて、アーティスト写真でも撮ってみよか〜、とか(笑)」
原田「見たないなぁ〜、それ」
女性「笹野さんがぁ??」
笹野「言われる可能性もあるわけですよね。でも、私、それはいややし言う事とかね。あと、まぁ、恋愛の話とか聞かれるじゃないですか。よくこういうトークで。ほら、じゃぁ、恋のお話を、とか、言う時にそれをカミングアウトせぇへんかったらいちいちでっちあげなあかんわけですね。」
女性「それもつらいですよね」
笹野「つらいんですね。そういうウソを積み重ねるのはつらいなぁ、と」
女性「でも、自分らしく生きていくのはすごくステキだと思いますよ」
笹野「そうですかね。いやぁ。いやはや。(*^^*)」
原田(笑)
原田「もう、最高の褒め言葉を」
笹野「ありがたいですね」
原田「そうですね」

女性「それが、また、音楽にもまたあらわれてくるんじゃないかな」
笹野「なんか、こう、素直になりすぎてエライ曲まで作ってしもたんですけどね」
女性「え?例えば…どういう曲を」
笹野「いや、次にやろうと思てる曲なんかがそうなんですけど」
女性「あ、そうですか」
原田「う〜ん」
女性「じゃぁ、早速、聴いてみましょう。どういう曲ですか?紹介して下さい」
笹野「これは私の作った、作詞、作曲で…。私が、しかも、ギターを弾きます」
原田「もう、あのー。止めておけばいいのに、と、思うほどのギターなんですが」(笑)
原田「あのーーー、いや、『私も弾き語れるようになりたいねんっ』と、帰ってきて言うから、じゃぁ、僕のライブのゲストで出てくれてもいいよ、と。それが、まぁ、きっかけになったんですけど。じゃぁ、とりあえず、ギター、持ってみよう、と。で、持ってみました。歌心はあります。」
笹野(笑)
女性「ギターが」
原田「手がもう、かなり敵ですけど。左手が」
女性「今日はどうしますか」
笹野「弾きます」
女性「えーーー。弾くんですか」
原田「はい」
笹野「ばばーーーーーん」
原田「『ばばーーーーーーん』言うてるよ…」(笑)
女性「my guiterを持ち出して」
笹野「マイ、ギター、ばーん」(鳴らす)
笹野「行きます。もう、ね。これで、ちょっとね。すごい下手です。悪いけど。」
原田「でもね、気持ちはやっぱり自分で弾かないと。この歌はちょっと。」
原田「さっきから語られている、一度、町へ行っては帰ってきてしまう笹野が、京都に向けて、歌い放つ、HIMAGINEと言う歌を」
笹野「私の最新曲です」
原田「じっくり聴いてほしい、と思います」
女性「タイトルは」
笹野「HIMAGINE」

(スタジオライブ「HIMAGINE」)

女性「いやー。素晴らしいguitar play」
拍手
(笑)
原田「何笑とんねん途中で」
笹野「だって、村田君があんまり面白い事すんねんもん」(笑)
女性「みんな、今、目を合わされながら、ね、歌いながら演奏しながらすごい仲良いのがわかるんですけれど。なんかね、この3分間の曲の中に笹野みちるさんの電気がなんか、こみ入っているような」
笹野「そうですか。この曲。10分位ありますからね」
女性「今日は短縮で」
笹野「いや、長かったでしょ」
原田「結構長い」
女性「ええ、なんかね」
笹野「フォーク長唄、って言うのがコンセプトなんですけど。すいません」
原田「スタジオで琵琶持ってくるんか?」(笑)
笹野「はい」
女性「かなり自分の心境入ってますよね、いろんな気持ちが」
笹野「いや、もう、ね。帰ってくるとヒマですね。これが」
女性「だからヒマ人ですか」
笹野「でも、HIMAGINEって言うのは、あの、皆さんにすごくわかっといてほしいのは、IMAGINE、IMAGINEにHを付けたと考えてほしい」
女性「
Hは何のHですか?
笹野「んーーーと。何にもないです(笑)それで、HIMAGINEって言うだけなんですけど。はい」
女性「それに日本語のヒマ人をかけて」
笹野「そうです。はい。だから、ヒマ人って思う時には、その、Hって言うところから始まるIMAGINEを」
女性「なるほど」
笹野「思い浮かべて下さい」
女性「H付きのIMAGINE、HIMAGINE」
笹野「そうです」
女性「あの歌詞がね、なんか、人間生きていて絶対一度二度くらいは感じるような、スッっと入る共感できる歌詞じゃないですか」
笹野「あらっ!」
原田「あらー」
女性「『あらーっ』って…原田さん、そう思いませんか?」
原田「いや、もう嬉しいじゃないですか」
笹野「あー。もう、嬉しいですね」
女性「だから、あのー、笹野さんのファンが一杯いたんじゃないかな、と思うんですけど」
笹野「いえいえ。コアな一部のファンの、有り難い人達の。いつまでも歌い続けたいと思います」(笑)
原田「コアじゃなくてもファンでいいんですよ」
笹野「そらそうです」(笑)「えーえーえー」
原田「全然、大丈夫です」


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