京町バラジオ出演

1997/06/22 (全4ページ)

station FM COCOLO(注1)(大阪)
 

(番組冒頭部分が少しとれていませんm(_ _)m)

女性「京都町内会バンドってどんなバンドなんだろう(注2)、と」
笹野「一切わからないですよね」(笑)
女性「そう。でも、あの、大学へ戻れまして、
(笹野「はい」)又、東京へ行ったと言う話ですけれども、その前に早速、あの、せっかく来てもらったんで、今日は沢山演奏してもらいたいなと思います」
一同「ありがとうございます」
女性「じゃぁ、1曲目は、何でいきましょうか?」
笹野「これはですね、ウチの会長(注3)が作った…」
女性「原田さん?」
原田「はい」
笹野「作詞・作曲で、原田の曲ですね。とてもいい曲なんです」
女性「オリジナル曲」
原田「そうですね」
女性「これは、えっと、電波に、公共電波にのるのは始めてなんですか」
村田「始めてです」
女性「めでたい1曲目です。さぁ、どうぞ皆さん聴いて下さい。」
笹野「Montage Sequence」

(スタジオライブ 「Montage Sequence」)

拍手
笹野「どうも、どうも」
女性「いやー、原田さんの甘い声。そういう声が出るとは
(原田(笑))、想像もつきませんでしたけれど」
原田「ありがとうございます」
笹野「いやぁー、もう、町娘、緊張しすぎて歌詞間違えました(笑)。コーラスの」
原田「ほんまに」
女性「なんかね、新曲であるだけで、まだ歌詞が頭に入っていないかな、と、思ったのですけれど」
笹野「いえいえ、もう一回も間違った事はなかったのですけど」(笑)
女性「今日はそんなに緊張していたのですか」(笑)
笹野「始めて間違えましたわ」
原田「大層なフロシキ広げて…あんたも…」(笑)
女性「今日は、元々、東京少年のボーカルを勤めていた笹野みちるさん、そして、彼女の、えっと、ま、大学時代の同級生らで
(笹野「はい」)結成したnew band(笹野「ニュー・バーンドッ」)(笑)京都町内会バンドをお迎えして」
笹野「もう、かっこ良すぎ」
女性「なんか、京都町内会と言うとね、あたし、今住んでいる町でね、始めて町会費払う事になったんです」
一同「はいはいはいはい…」
女性「それでね、なんか、あの」
原田「圧力団体のような」
笹野「嫌なイメージですか」(笑)
女性「あ、またお金
(原田「とられるかもわからん」)入れなきゃダメかな、とか」(笑)
笹野「町内会のね、ねぇ、やっぱり人の集まる単位として、一番、ね」
女性「色んな情報もね」
笹野「そうそう、楽しいね、イベントはあるし」(笑)
女性「いや、町会費を払うだけあって、すごい日本に来て始めてね、近所付き合いがいいんですよ」
笹野「あーっ、それはもう、町内会のおかげです」
女性「近所のおばさんとか、おじさんとかが仲いいんです。私」
笹野「いい事ですね」
笹野「この原田会長もめちゃくちゃ仲いいですよ。近所と」

女性「あー、そうですか」
原田「そら…」
女性「人当たりいいですもん」
原田「それだけで…」
笹野「もー、大家さんがいい人でね。」
原田「大家さん、いい人やな」
笹野「本当にね。月、1万7千円の部屋に住んでいるんですけど」
原田「あんた、毎回、毎回、ウチの家賃をどっか出る度に言うのやめてくれよ
女性「1万7千円の家賃の所って今だにあるんですか?」
笹野「あるんです」
原田「間借りですけど」
女性「へぇ〜〜」
笹野「すごいですよ」
女性「私が住んでいた下宿より安いですね」
原田「いや、いーとこですよ。(笹野(笑))シャワーもあるし」
女性「いーなー」
笹野「シャワーはね、湯沸かし機のね、あの〜、湯をそのまま外に『くぃっ』って曲げて」
原田「外で」
笹野「外で浴びるんです(笑)窓から。こーして」(笑)
女性「あー。でも、いいじゃないですか。リゾート地とか行くとあえて高いお金を払ってそういうシャワー付きの部屋をねぇ」
原田「そうそう。もう、ね、海開きと共にシャワー開きです。うちも」
女性「そうそう。気持ちの問題。気持ちの問題」
笹野「まぁ、そういう雰囲気を大事にした音楽をやっている、と言う事ですかね」
原田「そうですかねぇ?」
女性「なんか、爽やかで暖かい感じがしたんですけどね。『Montage Sequence』は」
原田「あ、嬉しいじゃないですか」
笹野「いやーーー。爽やか!もう、キーワードですね」
原田「そうか?」(笑)
笹野「原田のキーワードですかね?」
原田「そんなことないやろ」
女性「あの、隣に座っているピアニカ吹いてた村田さんなんですけど…」
原田「もう、想像を絶するビジュアルやからね」
女性「あの、その頭は天然パーマですか」
村田「そうなんですよ」
笹野「あの、デビュー当時の原田伸二を思い浮かべていただいたら…」
村田「白くなりすぎたマイケルジャクソンと言われています」
女性「あの、私、、誰だったっけ…、えーと、フォトグラフを歌った…、えーと、ロックバンド、、イギリスの、、」
笹野「え??だれや?誰?」
女性「あの、、あ〜〜名前が出ていない」
村田「イギリス人ですか?」
女性「デフ・レパード…」
村田「デフ・レパード! あーーーーーーーっ! イェイッ!!」
女性「…のドラマー」
村田「ドラマーかいっ!!」
女性「そっくりですよね」
村田「あーそうですか、それは始めて…」
原田「次のライブではそうやって紹介しますわ」
女性「そうですか」
原田「デフ・ドラマーと。(笑)わからない…元ネタが(笑)」
女性「ちょっと意味が変わるような気が。
(原田「あ、そうですね」)ま、このバンド結成するまでの、辿ってみたいんですけど、えっと、あの、いいですか。下の名前で呼んでいいですか?みちるさん。笹野みちるさん。(笹野「はい」)ですけれども、東京少年をやめてから、ソロデビューしたんですよね。93年。」
笹野「はいはい。そうです」
女性「デビューした時も凄い話題性を呼ぶようなデビューの仕方で、皆さんご存知と思うんですけど、そのカミングアウト
(笹野「えーえーえーえー」)そうやって、すごいね、まだ、閉鎖的な日本でそういう発言をするのってのは、まー…」
笹野「もーね、町内会から変えていかないとダメなんです。日本は。ね…。何言うてんのや(笑) 全然わかんないっ。」
原田、村田「俺ら変わったって事か?」
笹野「いや、でも、結構衝撃走ってたやん。最初言った時は。」
原田「あー、そうやね」
女性「だからね、そう言う風になるまでには自分の中でかなりの葛藤があったりとか思うんですけど」
笹野「まーねー」
女性「宣言してからもスッキリしました?」
笹野「そうですね、だから、何って言うのかな。私にとっては凄い自然な事だったんですね。やっぱり。」
女性「でもね、笹野さんみたいなエンターテイメント界でそういう宣言するのは一般の人にとっても色んな意味で、すごい励ましになる事…」
笹野「励ましになる人がいるやろなぁ〜、って事が一番支えにはなりましたね。言う時の」
女性「でもやっぱりね、宣言してから自分自身はスッキリしてても、家族や友達とか…まわりの人とか…」
笹野「はーーーー。家族は変わってますからね。ウチ」
女性「変わってます?どういう風に?」
笹野「ウチ、おかんはおかんですから」
女性「お母さんは、あの、まぁ、国会議員」
笹野「国会でね、おかん、暴れてるんです(爆)
女性「ひょっとして、お母さんの血をちょっと」
原田「なんや、暴れてるって」
女性「いーじゃないですか、暴れてるって」
笹野「特殊法、反対してますからね、うちのおかん、そんな話どーでもいいんですけどね」
笹野「それで、まぁ、リベラルなおかんなんでね。ま、えーんやないの言う感じで」

女性「じゃぁ、家庭では全然問題なく」
笹野「そうですね」


(注1)FM COCOLO:大阪南港にスタジオをもつFM局。在阪外国人向けの放送局で英語、韓国語、中国語など色んな言葉での番組がある。スタッフも外国人留学生などがほとんど。

(注2)このラジオ出演が「京都町内会バンド」名義としての最初の活動となる。

(注3)結成当初、京町バは 会長:原田博行、町娘:笹野みちる、会員:村田聡、清水健太郎 と言う役割(?)が割り振られていた。

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