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第8話 ゲンカイナダ→  

下関行きの出国手続きは終わりかけていたようで、税関はガラガラ。本当にヤバかった。

さて、肝心の船はがっしりとした造りでロビーには絨毯。
清潔で広い船内。
さすが日本船籍。やはりこうでなくっちゃ。

カーペット敷きの雑魚寝部屋は一緒なのだが、行きの船と違い、15人程度の個室で一部屋一部屋きちんと壁で分けられている。また、チケットに部屋番号が指定されているのでその部屋で寝なければいけないようだ。

私が入った部屋には既に家族連れやバックパッカーなど10人程が思い思いにくつろいでいた。どうやら私が最後の客のようだ。

なんとなく挨拶を交わしたりしているうちに、なにげに仲良くなってしまった。
大阪から来たバックパッカーの男性や北九州から旅行に来ていた家族連れ、神戸に住んでいる英語教師と同僚のアメリカ人さん。そして仙台からやってきた定年したサラリーマンさん。バラエティーにとんだ室内だった。

大阪からきたバックパッカーさんとは出身が同じ事もあり、やたらと盛り上がっていたら、北九州の家族さんが、「大阪の人って、皆さんそんなに面白い方ばっかりなの?」と質問してきはる。やはりそういう風に見られるのですね。
仙台の定年さんとも交えて缶ビールやつまみで盛り上がるが、定年さんは日本海の荒波でかなりグロッキー気味。私ら大阪組は船に酔う前に酒に酔ったのでへっちゃらだったのだが、定年さんはマジで顔が青い。北九州さんから酔い止めを頂き、なんとかその場をしのぐ事は出来たが、果たして定年さんにとって有意義な旅行だったのかは非常に怪しい。

そんなこんなで翌朝には下関着。
わずか一晩だけのおつき合いだったが、最後になかなかいい方に巡り合えた。

そうして無事に釜山一泊旅行は幕を閉じるのでした。

おしまい

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るろうに剣心【ハングル版】

 

 

.....読めないです...(汗)