一夜明けてシンガポール2日目。
早速単独行動を..と思いたいところなのだが、スケジュールでは昼過ぎまで団体行動となるので、イヤイヤながらもとりあえず皆と一緒に観光バスに乗車。

ウチの社員を乗せたバスは、まずは近くの植物園へ。
そこには動物の形に切られた木々がうようよ。
その様相たるや、まるでシザーハンズ。
とはいえ、ただ木々を見てるだけなのでたいして面白くない。

と、どこへ行っても、私らにひっついてくるカメラマンとビデオカメラマンの姿があるではないですか。
彼等は私らの行く先々に必ずついてきて、バシバシ写真を撮りまくる。

そんな私の不安をよそに、バスは銀細工（だったような気がする）の展示即売場へ。
続いて、シンガポールの眺望が出来るマウントフェーバーへ。
いずれもOLさんとエライ重役さん以外は楽しんでなかったので省略。

そして昼飯がすみ再びバスに乗り込むとガイドさんが...

「皆さんの旅の記念に写真とビデオを写させて頂きました。是非ともお買い求め下さい」

なんと！
午前中に私らの写真を撮って、昼飯を食べている間に現像、焼き増し。さらにビデオ編集まで済ませて午後のバス車内にて販売する、と言う作戦だったのだ...（恐）

写真は更に一人ずつ焼き増しされ、ミニアルバムにおさめられた状態になっている。
そのアルバムをガイドさんは中身を確認すると、一人ひとり手渡して行きながら、「お買い求めにならなくても結構で〜す」と言って回る。（※注）
私に渡されたアルバムを見ると、もちろん中には私ばっかり映った写真が10枚弱入っている。

そっちが勝手に写しておいて、「買ってくれ」とはなんと身勝手な！！

私はガイドさんにアルバムを返し、購入を断った。

そう思い周囲を見渡してみると、男性若手社員は同じように返していたのだが、OLさんとエライ重役さんらは、やはりキャーキャー言いながら買っていたのだった....

つづく

※注：アルバム一冊1500円程度だったと思う。