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第4章 第4話 シャンパン男と金髪美女 |
さて、私の隣はと言えば、黒革ジャケットを羽織った若い男性が座っていた。まるで香港映画に出てくる悪役っぽい。更に、その隣に金髪美人をはべらせているのが、また悪役らしさを演出していた。 びくびくしながらも私は隣の男性を気にしていた。ふと見ると鞄の中から何やら一つのビンを取り出し、栓を抜こうとしているではないですか。 (え?何?何? 何してるの??コイツ) またこのビンがどうみてもシャンパンにしか見えない。 ポン! 機内に響き渡る開栓の音。溢れ出る泡。 慌てふためく彼に私はタオルを差し出す。もちろんお礼のシャンパンを期待しての事(笑)。 が、魂胆通り、シャンパンのおすそわけを頂く事に成功。 つづく
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