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第2章 第1話 ホコリの街と痴話げんか |
フェリーターミナルを出て、同じホテルに泊まる面々で市街へ。街は大変ホコリっぽく、日本の中古車がホコリを巻き上げながら走り回る。 駅前の交差点で信号待ち(脚注1)をしている間、ふと見ればなにやら、どこかのおばちゃん同士が服を引っ張りあい、叩きあってもめている。それをとめている数人の人々。街中で痴話げんか(脚注2)をするとは、さすがはロシアだ。プライバシーのかけらもなにもないのだろう。おおらかといえばおおらかだ。 さて、ホテルに着きチェックインして荷物を置くと、改めてウラジオストックの街を散策する事にした。丁度、ロビーへ降りると、ひろひろりん、教師さん、めがね君がいたので一緒に行く事にした。 時刻は丁度お昼時。まずは期待のピロシキを食べてみる事に。お店で適当に「ピロシキ、ピロシキ」とそれだけ言って、適当にうなずきながら買ってみて、適当に渡されたピロシキを口にしてみる。が、 失望しつつ、私らは革命戦士広場へ向かう。と、その途中教師さんがある一人のロシア人を見つけて声をかけた。そして、その声をかけられたロシア人となにやら盛り上がってる。 (???) 残された3人は何だろうと首をかしげる。聞いてみると、前に教師さんがロシアに来た時に世話になったロシア人に偶然出会ったのだ。しかもその方は今晩私らを展望台へ連れてってくれる、と言う事らしい。 私は喜びながらも、一抹の不安を持たざるをえなかったのだ。 つづく
脚注1:歩行者の場合、信号なんて無関係。赤でも車がなければ渡る。 脚注2:違うかもしれないが、私にはそう見えた(笑) 脚注3:適当に注文する私が悪いのだろうが... |
↑革命戦士の像 これぞロシア。 |