その10

 

グァム3日目。

昨日、チャモロマーケットで買い、持ち帰ってきたスパゲッティやバナナの揚げ物(?)などが残っていたため、朝食はそれを食べて終了することに。
しかし、子どもにとったら異国の味付けはどうにも口に馴染まないようである。
文句ばっかり言って口にしようとしない。

朝食を済ませると、早速、着替えてプールへ。

いくら年中常夏のグァムとはいえ11月。
シーズンから外れた平日なので、プールは客そのものが少なく、殆ど独占状態と言ってもいい感じ。
幼児用の浅いプールで子どもを遊ばせて、デッキに腰掛けてのんびりしたり、流れるプールでチューブに体を浮かべて流れに身を任せるままに漂う。ホテルの併設とはいえ、結構広いプールランドなので、流れるプールも1周するのに15分ほどかかっただろうか。
のんびりできて気持ちよく、そのまま3周ほどぐ〜るぐ〜ると回る。

そんな感じで午前中はまったりとプールで過ごして昼食。
午後はカヌーを借りてホテルから見えている島へと漕ぎ出してみる。
もっとも、島と言っても海岸線から300mくらいしか離れていなく、更に浅瀬なので、歩いて行こうと思えば行けなくもない。

私とヨメとでオールを漕ぎ、子どもを中に乗せて島へと出発。
が、コレがなかなか難しい。真っ直ぐ前へと進まない。
正直、息が合わない。
こんなに息が合わない夫婦でいいのだろうかと思いつつ、周囲を見ると案外同じように他の人も違う方向へと向かっていたりする。
何度も向きを修正しながら、困難の末、島へと到着。

本当かどうだか、ひょっこりひょうたん島のモデルになった島、との説明書きがあったが、帰国後ネットで調べてみると諸説あるようで、どうにも胡散臭い。
単に人気にあやかった便乗っぽい。

さて、こじんまりとした無人島なので、特にコレと言って何を見るでもない。
島の中の方は雑木林なので、立ち入るにも怪我しそうだ。
子どもらはヤドカリやら貝やら小魚やら見つけて、それなりに嬉しそうである。
で、適当にぶらぶらしてまたすぐ退散。
島を離れて浜辺へと戻るが、やっぱりうまく進めない。
浜辺へ着く頃には、ヘトヘトに疲れてしまっていた…
一旦部屋へ戻って、休憩をとる。

さて、夜。
グアムで過ごす最後の夜であるが、この日はホテルのプールサイドのステージで行われるマイクロネシアショー(BBQ食べ放題付き)に予め申し込んでいたので、改めてプールへと向かう。

昼間の様子とは一転して、夜のプールは少し幻想的。
プール入り口のところにダンサーの女性が並んでいてお出迎え。と、言うか、入場する客を片っ端から捕まえて、写真撮影である。
よく観光地とか遊園地とかで勝手に写真を撮って、必要ならば買ってくれ、というアレである。

まずはBBQ。

波の出るプールの奥にステージがあり、プールの両サイドが食事場所になっている。
4人がけのテーブルがいくつも置かれ、それぞれ指定されたテーブルで焼いて食べる。
食べ物は肉や魚介類、サラダなど数多く並んでいて、食べ放題なので自由に取ってきては食べられる。
もちろん飲物も数多く用意されている。

早くもそこここのテーブルで焼いて食べ始めている客が沢山。
ざっと見た感じでは、社員旅行の団体さんが多いように見える。
私達も指定された席に座って早速食べはじめる。

肉はさすがアメリカ。デカイ。
日本の焼肉店で出される肉は薄切りが多いと思うが、ここのはなんかブ厚い。そして妙に赤い。
スーパーで売っている肉を見たが、日本のとはスケールが違う。
そりゃ、アメリカ人はみんなデカくなるわけだ。
ビールも日本人向けにスーパードライなどが用意されていたが、さすがに数に限りがあるのか、普段、自宅では第3のビールを飲む人がここぞとばかりに飲むのか、日本産のビールはすぐに無くなった。

私たちも食べつつ飲みつつ楽しみながら過ごし、1時間程たった頃だろうか、ステージ上ではアロハな音楽を演奏し出した。
アロハな音楽が流れ出すとフードエリアを片付け出すので、急いでデザートやらジュースやらの確保を行う。
案の定、その事を知らない人々が後から「ない〜」と叫んでいる声が聞こえることとなったのだがw

アロハな音楽に続いて、ダンサーが次々とステージ上に登場。
アロハな踊りをしたり、火縄を持ってぐるぐる回したり、と、マイクロネシアンを堪能。
更にお楽しみイベントとして、客の中から5人程連れてこられて1人づつダンサーと一緒に踊る。
これが当然シロートなので笑いをさそう。(と言うか、笑いを誘うように進行役がやっている)
そんな楽しさの中、あっと言う間にショーは終了。
いよいよグァム旅行はあとラスト1日を残すのみとなった。
最後まで楽しもう。


アロハなダンス

つづく