その8 | ||
グァムの先住民族である「チャモロ族」 彼らはスペイン統治時代に奴隷のように扱われ、当時の遺跡等も戦争によって破壊された。そうして人口が激減した上、その後のアメリカ準州となってからも増えることななく、混血が増えたが、純粋なチャモロ人は既にいなくなったそうな。 そんなチャモロ族の伝統や風習を今に伝えようと、毎週2日、グァムの州都「ハガニア」のチャモロビレッジと言う場所で縁日のようなものが行われている。 そのため、私達はまだ夕刻には少し早いが臨時バスが出る始めの頃の時間に出発した。 プレミアムアウトレットから直行バスに乗車。
バスは海沿いの道を南西へ向かって走る。
また、ステージではバンドの演奏があり、雰囲気を盛り上げている。 もう一つある方のステージでは、子ども達によるダンスショーがあるらしく、腰ミノを付けた子ども達数人の姿が見える。
にしても、ステージの方は一向に始まらない。 どうやら、演奏担当が遅れているらしい、と言う事がわかり、結局2回行う公演のうち、最初の1回は中止することとなった。 そんなこんなで、日も暮れてきたし(本当は日が暮れてからが本番なのだが)子ども達も疲れてきたので、帰りのバスが混む前に帰ろうと言う話になった。 ホテル行きのバスに乗り、帰路に付く。 慌ただしく、少々腹立たしかったお祭りを思い出しつつ、陽が沈んだグァムの道をバスは走る。 一瞬、青白い光に周囲全体が包まれたかと思うと、次の瞬間には辺りの電気は全て消えていた。 え? まず信号機の灯りが数度の点滅を繰り返したのち正しくつき、横に見えるプレミアムアウトレットも薄暗いものの電気が付きだした。 どうやら停電したらしい。 バスは何ごともなかったようにホテルへと向かうが、周囲の街並の灯りは全て消えている。 日本に住んでいると停電はこの頃めったになくなり、あったとしても特定のある1エリア程度で復旧もすぐだから、そんなにたいした事とはこの時は感じていなかった。 実際、遠くに見えるタモン地区のホテルには灯りがついているし… つづく |
||