その5

 

さて、こんな嫌な気持ちで始まったグアム入国である。
とっとと、気持ちを切り替えよう。
一歩外へ出れば、そこはグァムだ!

そんな気持ちで税関を出て空港ロビーへと移ると、私たちを探している人がいた。

旅行会社の人である。

宿泊先のホテルなどの確認のあと、すぐに移動できるのかと思ったら、「もう一組いますので、しばらくロビーで待っていてください」とのことだった。

そのままロビーでしばらく待つ。
なんかドハデでけったいな青いスカートを付けた子どもがいるなぁ…と人間観察などをしながら待つ。
まあ、日本から遠く離れたグァムだし、羽目を外したくなるのかなぁ…などと思って眺めていた。

しばらく待ってようやく呼ばれると、もう一組とは、そのけったいな青いスカートを身に付けた子ども一家だった。

_| ̄|○ トホホ

揃った一行は、互いに言葉を交わすこともなく、案内に連れられて空港ロビーから外へ。
空港ロビーではエアコンが効いていたが、一歩外へ出ると、南国特有のムアッとした湿気が私たちを包んだ。

 

 

駐車場にはグァムとはいえさすがアメリカ。
ごっつい車が並んでいる。

バスも頑丈そうで、シルバーメタリックの車体が眩しい。

南国だー♪

 

 

が、案内された車はバスではなくフツーに4駆。

 

(゚Д゚;) ガーン

 

まあ、それでもワゴン車くらいの余裕はあるのだが。

全員が乗り込むと勢いよく車は走り出した。

空港を離れ、快晴の空の下、車はホテルへと向かう。

周囲は緑の木々と広い庭を兼ね備えた家。その向こうに見える海。
日本を飛び立ち3時間程だが、本当に外国へ来たんだなぁと言う実感がひしひしと沸き起こる。
思えば、よくぞ決めたものだw

グァムは知事だか議院だかの選挙があったらしく、道路の脇の至る所に立候補者の看板が立っている。
選挙においては、とりあえず政策よりも名前を目立たす、と言うところは日本と同じか。

 


つか、デカイ…

 

空港から15分程走り、車はタムニン地区にあるホテルへ到着。
荷物を下ろしてもらい、そのままホテル内の旅行会社のカウンターへ案内される。
部屋の鍵や島内バスのチケットを受け取り、日程の確認。
オプションツアーもここで申し込みできるが、私たちが申し込んだのは「BBQ食べ放題とポリネシアンショー」のみにした。大人1人1万円也。
レンタカーを借りて島内でも回ろうかなあ、と考えたこともあったが、ガイドブックを見ているとグアムはレンタカーで走っても、そんなに見どころもないとのことなので、やめた。

さすがに子ども達はいい加減疲れたのと、飽きてきたのとでイライラしてきた。
取りあえず、部屋へと向かう。

部屋はホテルの14階。
シースルーのエレベーターが海を見ながらぐんぐん上へと上る。
結構高いぞ。
部屋の向きがどっち側だ…と期待したが、やはり海側ではなくて、反対側の町側の部屋だった。
どこをどうしても海は見えない。

ま、いいのだが。
海など見えなくとも。
どうせ寝るだけの部屋だし。
海側は高いし。

しかしそれでも、元々大人3人用の部屋であっただけに、まあまあ広い。
子ども達は広いベッドに大はしゃぎ。
先程までのイライラ気分もどこへやら。

まずはベッドの上で一息付く。

さて、これからどうしよう。
現在時刻は午後4時頃。
特に予定は決めてなかったが、プールへ入るには少々時間が遅い。

そこで、バスに乗り、マイクロネシアモールへと向かうことにした。

つづく