ミュンヘン2日目。 この日は少し足を伸ばして、キームゼー(脚注)へと向かう。 そうそうに朝食をとり、支度を整えてミュンヘン中央駅へ。 車内は乗客が少なくて、ガラガラ。電車はガタガタと音をたてて、ミュンヘンの街を離れていく。 50分程でプリーン駅到着。 さて、ここから目指すヘレンキームゼー城はまだまだ遠い。 まずは湖の船着き場を目指す。
駅を出て、線路に沿って歩き出す。 通りに沿って、フツーのドイツの住宅街を歩く。ひたすら歩く。 他にも歩いている人がいればまだ気分的に救われるのだが、人通りがほとんどないので不安になる。 それでも励ましあいつつ、頑張って歩くこと30分近く。遠くに桟橋らしきものが見えてきた。
これで一安心.....と思いきや、ここにも誰もいない。 どーしていいのか...オロオロする私ら。 さむーーーーーーっ と、その祈りが通じたのか、たまたま通りかかったおっさんが待合室の鍵を開けてくれた。
暖房機具が何一つない待合室で船を待つ私ら。 そうこうするうち、桟橋の出航時刻ボードを見ると、出航時刻の5分前になっていた。 しゃーない。いっちょ聞いてくるか。 待合室の裏手に乗務員控え室らしき部屋を発見。 ちけっと、ひあ〜?」┐(-。-)┌ おぉぉぉ。通じる通じる。英語通じるやん。 私はヨメはんに声をかけ、早速、桟橋へと向かう。
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船に乗り込むとすぐ横手にチケット売り場の小窓があった。 お客は私ら2人と外人カップルの2人のみ。 湖面を滑るように動き出す...とはいかず、ガタガタ揺れながら動き出す。
湖面をガタガタ進む
15分程で城のある小島『ヘレンインゼル島』に到着。 何もない一本道をひたすら歩く。
どーでもいいことなのだが、いろいろと頭の中で思い描いてしまう。 もしや、自殺しに来た、とか?
一本道をひたすら歩く
そんなよからぬ事を考えてながら雪の中を2,30分は歩いただろうか。 ああ、やった着いた。 ヘレンキームゼー城である。 |
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(脚注) 【キームゼー】 【プリーン・アム・キームゼー】
【ルードヴィッヒ2世が建てた3つの城】 *補足 【いなたい】
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