ホーエンシュバンガウを出たバスは、一路、ミュンヘンへと向かって突き進む。 雪景色が減っていくのに比例して、のどかな田園風景も減り、代わりにビルや人や車が増えてくる。 ミュンヘンが近付いてきた。 フランクフルトとはまた違った感じの都会らしさがあるような気がする。 と、そんなことをぼんやりと思いつつ、ミュンヘンの市街に入ったあたりで、ウスイさんから重大発言。
こんな時くらい、それぞれのホテルまで送ってくれたらいいのに、そうはしてくれないらしい。 ウスイさんともここでお別れ。 ここから私らの泊まるアトリウムホテルは、鉄道(Sバーン)に乗れば2駅程度なのだが、正にそのSバーンが運休している。
ミュンヘンのトラム
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結局、私らはタクシーに乗る事にした。 タクシーはすぐにやってきた。しかもベンツですよ。ベンツ。 しかも運転手は女性だ。運転手のねーちゃんに行き先を告げると、ベンツは滑るように走り出した。 ミュンヘンの街中を、バスやトラムをしり目にぐんぐんとスピードを上げていく。
ミュンヘン中央駅 あっという間にアトリウムホテル到着。 さて、ホテル。 中央駅からは徒歩で10分程離れたホテルで、日本人が夜に一人で歩くには少々恐い感じ(風)のエリアにあるのだが、ホテルの中はそこそこ広く、綺麗だった。 もうすっかり日も暮れてお腹も空いたのだが、どこかへ食べに行くには余力がない。 そこで、中央駅へ行き、売店で何か買ってホテルの部屋で食べることにした。 風邪気味なので、今日は早めに就寝。
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(脚注) 【アトリウム・ホテル】ミュンヘン中央駅より徒歩約10分。 【古都】ドイツの町並みは、日本の京都や奈良や鎌倉のように1200年も続いた街ではなく、大戦で焼けたのちに復興した街が多いらしい。 【鉄道】Uバーンと呼ばれる地下鉄と、Sバーンと呼ばれる近郊鉄道とがある。Sバーンも都市部では地下を走ってたりするし、Uバーンも郊外では地上走ってたりするんで、日本での地下鉄・国電程厳密に分類できないような印象もあり。
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