さて、私らは、旧市街のはしっこにある『プリンツホテル』に宿泊。
私ら以外にも日本人観光客が沢山泊まっていた。
と言うか、日本人以外の宿泊客を見なかったような気もする。
チェックインして一息ついて再び街へ出る。
夜の市庁舎
とは言え、夜7時頃のローテンブルグは薄暗く静まりかえり、どことなくもの悲しい感じが漂う。このまま異人さんにさらわれるとちゃうやろか?とかあらぬ事を考えてしまう。
メイン通り(と言うのだろうか)から少し横に入った所に、こじんまりとしたカフェのような店を発見。
『日本語メニューあります』との張り紙がしてあったし、誰も客がいない店なら不安だけど、外から見る限りでは店内に客も入っているようだったので、まあ大丈夫かと思い入店。
ところがどっこい。客と思って外から見えた人は、実は店員さん(もしくは店員の身内?)。
それも仕事せずに呑んでいるから、サクラの役を演じていたのかも知れない。
その奥でお姑さんだろうか、店の床をモップで拭いている。
私ら以外に他に客の姿は見えない...
なぜだか壁一面には沢山の写真。その中には、どうした訳だか、大阪城や皇太子殿下の写真もあった。
(ちょっとヤバイ?)
と思ってる間におばちゃんがメニューを持ってきた。
とりあえず、ハイデルベルグからずっと寒かったんで、暖かいものを注文。
何かよく解らない飲物だった(←ヤバイって)が、これが意外とおいしかった。
あとはいつものようにソーセージとポテト。
すっかり調子もよくなり、お店のおばちゃんらも声をかけてくる。
意味はわからないけれども、なんか楽しそう。
(そうだ、今こそ日本から持ってきた紙風船を使う時ではなかろうか)
期日前投票の会場で貰ってきた来た紙風船を颯爽と出して膨らませ、手のひらで軽くポンポンと叩いてみながら、おばちゃんとおっちゃんに渡してみせた。
おばちゃんもおっちゃんも嬉しそうにしてくれた。
もしもローテンブルグのそのお店に『京都市長選』と書かれた紙風船が今でもまだあったら、それは間違い無く私らが持って行ったものに違いない。
帰り道、ローテンブルグ名物のテディベアのお店へ。
とにかく店内はテディでいっぱい。
折角なので、お土産とばかりに一つ気にいったのを購入。
一応、名前が付いていたらしく「フェルディナンド」とか言うらしい。
売り物に名前付けてるなんて...ドイツ人、恐るべし。
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