公式記録によれば、このポスターが発表されたのは開催の1年4ヶ月前の昭和54年12月。なので、実際にデザイナーが書いたのは開幕の1年半ほど前と考えていいだろう。

このデザインで興味深いのは、その計画当初がどのようなパビリオン配置であったかがわかる、と言う点であろう。

一見、イメージ的にパビリオンを配置したかのうように見えるが、それでいて、南公園の遊歩道やポートアイランドホテル、後方の神戸の街並みはディフォルメこそあるものの、適切に描かれている。
つまり、開幕1年半前時点での基本計画に概ね沿ったらこのようなものだったとわかる。

そいういう風にしてみれば色々な発見があり、大阪ガス、UCC、IBM館や銀河鉄道は既にこの時点で具体的に決まっていたことがわかるし、緑や水がかなり多かったことがわかる。