ポートピアランド 

 

 

 

メイン会場からポートライナーを挟んで南側。南公園の東側に遊戯施設が設けられた。
さながら大阪万博におけるエキスポランドを彷彿とさせる配置であり、ネーミングも「エキスポランド」にならうかのように、「ポートピアランド」と命名された。
(正直、やや安直なネーミングとも思えるが…)

運営は宝塚ファミリーランドで遊園地経営の実績がある阪急が担当。メイン会場に劣らない賑わいを見せた。
会場レイアウトとしては、中央に海に見立てた人工池を配置し、中世をイメージした帆船を設置(※浮かんでいるわけではない)。帆船には自由に出入りできて子どもが遊べるほか、船の内部にはレストランが設置された。
他にも池へ流れ込むようにして急流すべりを設置。池を囲むようにアトラクションを設置し、観覧車はもちろんのこと、当時、まだ日本では数の少なかったループコースターが配置された。更には2層立てメリーゴーランドは、当時はここでしか見られないかなり大規模なものだった。

博覧会閉幕後もそのまま継続して遊園地として営業し続け、神戸をはじめ、関西の遊園地として定着した。
遊園地としては敷地面積が狭い部類に入るが、一方で人気のアトラクションを効率よく配置したことから、手軽に行ける遊園地として人気も上がり、また、遊園地側もBMRなど新しいアトラクションの設置を積極的に行い顧客確保に努めていた。

しかしながら、阪神淡路大震災による影響を大きく受け、更に、大型テーマパークの開園により次第に来園者が減少。
母体となる阪急グループ自体の不振もあり、人々に惜しまれながら2006年3月末に閉園となった。

跡地には現在は大型家具店舗「IKEA」が建っており、合わせてポートライナーの駅名も「南公園(IKEA前)」となった。