科学万博―つくば'85 / アマチュア無線館

 

 

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国際通信館でさえページがないのだから、当然この2館にページを割くわけがない。
サイトの都合上、同一ページに記載するが、全く別個のパビリオンであることを先に断る。

まずは「科学万博―つくば'85」
日本では沖縄海洋博以来10年ぶりとなる国際博覧会が筑波で開かれる事が81年の段階で既に決定済みであり、ポートピア会場でその告知を目的としたパビリオンが出展された。
開催までまだ4年もあるためか、博覧会の具体的な展示物や内容に関してまではあまり触れられてはいなかった。
そのため、細長いスペースの一番奥に展示されていた、巨大な無機質的な顔のオブジェクトくらいしか目につく物はなかった。

あとはもう、なんと言うか、ギンギラギンで、レーザー光線。
とにかく何だかよくわからないが「科学技術!」てなアピールに懸命だったような気がする。
ちなみに展示スペースは国際2号館の中の一スペースを間借りしてのもの。
なので、狭いと言えば当然か。
まあ、博覧会のアピールさえできれば上出来なのだろう。ココは。

そして、もうひとつ紹介するのは「アマチュア無線館」
失礼ながら名前からしてヲタ度の非常に高そうなパビリオンであるが、予想通りにヲタ度が高い。

場所的にも松下館とガラテ館の裏手と言う、非常に迫害でも受けたかのような場所であり、その上、建物も海運用のコンテナを繋ぎ合わせただけ、というお世辞にも素晴らしとは言い切れないシルエットが、かえってマニア心をくすぐる(か?)
それでも、大阪万博・沖縄海洋博と連続して出展はしたものの、当時は間借り状態だったので、コンテナとはいえ独立館となったのは、ひとつの記念碑的出来事と言えるだろう。
コンテナパビリオンに入るとスペースの半分を通信スペースに割き、残り半分が展示スペースだったように思う。
もちろん残念なことにコンパニオンはおらず、それ風のおにーさん方が一心不乱に「CQCQ…」とマイクへ呼びかけていた姿が印象的なパビリオンであった。

まあ、正直、パビリオンと言うよりもアマチュア無線部の文化祭発表的な印象。


コンパニオン

もちろんアマチュア無線館ではなく、科学博の方である。
紫色のワンピースに鋭角状にあしらわれた白いラインが未来っぽさを感じさせる。
ベルトの形もなにげにこだわりをみせている。


(夏服)

夏は襟や袖口、ベルトを金色で縁取り。
ゴージャスさをイメージしているのか、未来性をイメージしているのか正直わからない。
一方で、帽子がサンバイザーであるあたりはカジュアルっぽさを出していて、一種独特な衣装コーディネートであるといえよう。

 
記念スタンプ


スタンプは2種類。
まずひとつは2色式で、館のシンボルとなっている未来人人形(←勝手に命名)を中央に、レーザー光線が飛び出るパターン。
もうひとつは1色刷りで、うっすら笑みを浮かべた女性の顔のもの。
「あれ、どこかで見たぞ。この顔」とお気づきの方もいるでしょう。そうです。銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトの作者「松本零士」デザインである。
実は氏はパビリオンで展示されていた未来都市イメージイラストを担当してたり、サイン会を行ったりと、宣伝役に一役かっていたのだ。
もっとも、スタンプからは博覧会のイメージは全く伝わってこないが…