ダイエーパビリオン体験劇場「オムニマックスシアター」

 

 

 

 

ポートピアの数あるパビリオンのうち、その最も人気のあった、まさに伝説とも王者とも言ってもいいパビリオン。
『ダイエー館』

連日最低でも3時間待ちは当たり前。閉幕前には8時間待ちとかだったように記憶している。
さしずめ、大阪万博で言うところの『アメリカ館』や『ソビエト館』。愛・地球博で言うところの『トヨタ館』か『サツキとメイの家』とでも言った方がイメージが掴みやすいでしょうか。
当時は愛・地球博のように入館整理券なんてものはなかったので、パビリオンの周囲をぐるりと取り囲むように並んだ行列は、今でも強烈に印象に残っている。

一体、そんなに並ぶほど何があるのだ?、と言うと、『オムニマックス』という特殊映像。
今でこそ、都市圏で見れるようになったが、日本ではこのポートピアでダイエー館での公開が初めてなのだ。
で、なんしか凄いらしい、というウワサがウワサを呼び、連日の大行列となったのである。
もちろん私は何時間も並ぶくらいならば、他のパビリオンに並んで2つでも3つでも見る方がいいと考えるタチなので、当然見ていない。

ところが、パビリオンの裏手に出口兼グッズショップの入り口があって、そこだけちょっと入ってみたらスタンプ台があったので、あたかも見たかのようにスタンプだけ押して出たw

パビリオンは円柱をそのまま斜めに倒したようなものであり、丁度その部分にスクリーンがあるわけだが、外から見ると円部分にはダイエーのマークをあしらっている。
思えば、ポートピアの頃からがダイエーにとって栄光期の始まりで、筑波科学博から、福岡に球団を構える頃が絶頂期であったように感じる。
栄枯盛衰。諸行無常の響きあり。
この時には30年後にはダイエーのダの字も聞かない
(ことはないが)ようになり、イオンの天下になろうとは、誰が予想したであろうか…



コンパニオン

四角い襟が一風変わっていて特徴的なワンピース。
コンパニオン…と言うよりも、どちらかと言えば、デパートの案内員っぽくも見えてしまう。
これはやはり山内流の企業経営学によるものなのだろうかw


(夏服)

デパートの案内員風から一転、直線的だった冬服から曲線を意識したように様変わり。ただ、見ようによっては、どこぞの女子高の制服っぽくも見えるのだが。
それも中内流の企業経営学に基づくものなのかw

 

    

記念スタンプ

記念スタンプは3種類。
いずれも2色刷りタイプであり、やはりスタンプにおいてもダイエーの王者っぷりを伺い知ることができる。
1つ目はパビリオン外観。
他のインクが薄くなっても、ダイエーの命とも言えるオレンジは切らさないあたりが、中内流の哲学なのだろうかと勘ぐってしまうw
2つ目はオムニマックスのイメージを。
このイラストデザインはスタンプに限らず、他の広告媒体でもよく見る。
映像を見上げて驚く子どもの顔が、なにげに楳図かずお風に見えてしまうのは私だけだろうか。ぐわし。
そして3つ目が『OMNIMAX』のロゴを大胆に描いたデザイン。そして、鮫。
内側の妙に膨れ上がった楕円は何も神戸南京町の肉まんの形ではなく、スクリーンの形のイメージだったはず。
そして、たぶん、であるが、オムニマックスは通常の8ミリフィルムよりも大きいので、もしかするとこのスタンプのサイズはオムニマックス用のフィルムサイズと同じ…かもしれない(※確証なし)。