神戸館

 

 

 

神戸館といえば、ヒヨコ。
「いやいや、『トライビジョン劇場』だろ?」と声高に主張する方もいらっしゃるでしょうが、申し訳ない、私はトライビジョン劇場を見ていない。
それゆえ、ヒヨコしか印象に残っていないのだ。

館内に鶏卵の入ったケースがあって、毎日必ずヒヨコの孵化が見れるっていうのが神戸館のウリだった(もちろん、他にもウリはあるが)。
で、実際、ケースの中に「今、まさに孵化したばっかりです」てな感じのヒヨコが常に2,3羽ピヨピヨ鳴いていたのだ。
『孵化の瞬間が見れる』とは言うものの、いつまでもケースの前でじっと待っていたのでは、他のパビリオンを見る時間がなくなってしまう。
そのため、孵化の瞬間を見れた人は非常に限られるだろう。実際に見れた人はラッキーだ。
他の人は孵化し終えて歩くのもおぼつかないヒヨコか、殻にヒビは入っているが、なかなか出てきそうにない卵かしか見れなかったことになる。
「何かな?」とケースを見て、がっかりした人も多かろう。

ところで、あのヒヨコ達は孵化した後は、どこへどうしてたんだろう。
毎日数匹のペースで孵化してるんだから、相当な数だと思うのだが…
学芸員やコンパニオンが毎日持ち帰り、そして………、いやいや、怪しげな想像はやめておこう。

ちなみに神戸館は博覧会終了後も保存された数少ないパビリオンの一つ。
「神戸市立青少年科学館」として中身は増床の上改装されたが、プラネタリウムと合併して今でも健在。


コンパニオン

ベージュのワンピースに、大胆にも紺色で十字。しかもクロス部分にナゾの金色のボタン(?)がゴージャスさをかもし出すw
このモダンさは、ファッション都市である神戸の意地とも言えようか。それとも、兵庫県に対抗してのアピールかw
右腰のポケットには、神戸館のシンボルともいえる気球のマークが刺繍されている。


(夏服)

他のパビリオン同様、冬服とは赴きが変わり、白のワンピースに水色と紺色のラインが。
シンボルの気球のマークは左袖に移動して健在である。
ここまで気球にこだわるとは… 一体…

 


 記念スタンプ

神戸館のスタンプは正円タイプと正三角形タイプの2種類。
三角タイプは大阪万博以降こうしたイベントでは主流になる多色タイプのものであり、更に青・赤の2種類が用意された。(ごめん、赤の方、インクでにじんじゃった)

いずれも神戸館のシンボルともいえる気球をデザイン。
神戸館は外壁にも気球、スタンプにも気球。正に気球三昧であるが、実際に気球はないw
館内の展示映像で空撮の神戸というのがあるのだが、それは「気球に乗っての空中散歩」とのイメージ。
ただ、気球にこだわるあまり、どうにもいまひとつ内容が伝わってこないような気がするのだが…

兵庫縣館と異なり、きちんと「PORTOPIA'81」の字体を館名と同じ大きさで主張している点は、博覧会を実施したメインの自治体としての誇りの表れと言っていいだろう。
また、三角タイプの英字の書体は、どことなく80年代のポップな感じが現れていていい。