兵庫縣館 浄土寺阿弥陀三尊像(スライド)の現状

 

ポートピアの数あるパビリオン。
全てを見て回れたわけではなくて、残念な事に見れないまま閉幕を迎えてしまったのも数多い。

兵庫縣館もその一つ。
まあ、なんとなく企業パビリオンと比べて子どもの目には地味な存在だったので敬遠しがちというのもあるのだが、結局中へは入らないまま終わってしまった。

そんな訳なので、中で何が展示されていたのか、ガイドブックでの情報ででしか知るよしもなく、ナウマンゾウの復元模型とか、阿弥陀三尊像をプリントしたスクリーンがあったとか、そういう情報しかなく、当時はそれで十分という思いだった。

月日が流れて、その阿弥陀三尊像が閉幕後に小野市へ移設されたと聞き、尋ねてきました。

場所は小野市立好古館。
まずはいつものように神戸へ向かい、新開地で神戸電鉄に乗り換え。
地下区間を出た電車はぐんぐんと六甲山の山すそをうなるようにして登っている。
都心からすぐ近くの山岳鉄道。
そんなイメージを受けるのだが、平日の日中ということもあってか車内はガラガラ。
粟生線は特に閑散具合もひどく、廃線の話があがっているのになぜ4両で走らせるのかが謎。シロート考えながら、日中は1〜2両にして代わりに1時間あたりの本数を増やした方が利用者増につながると思うのだが…

さて、がたがたとローカル線を走り、小野駅到着。

改札を出て、まずは場所を地図で確認しようと思ったら、目指す目的地は駅のすぐ近く。
歩道橋を渡ったら、西洋建築風の建物が見えてきた

小野市立好古館。
元々は隣接する小野小学校の講堂だったというその建物は、今は市の歴史資料館となっている。
入館料を払って中へと入ると…

どーん

え?
雛人形??

なにコレ?
まったく予想だにしていなかったのですが。

学芸員の方に聞いてみると、企画展として”ビックひなまつり”というのをやっていたとの事で、丁度展示期間が終わって片付け中。

まあ雛人形はそれはそれでなかなか季節感があってよろしいのですが。
目的とする阿弥陀三尊像のスクリーンはその後ろ。
見ての通り、結構でかい。
当然室内での保存なので、状態も大変宜しい。
雛人形の片付け作業中だったので、あまり近くから見れなかったのだが、1981年の印刷技術としては、よく頑張って作ったほうじゃないですかね。

と、まあそんな感じであまりジロジロ見ると片付けを行っている学芸員さんから不審がられるので、ほどほどにして好古館を後にするのでした。

(※館内の画像は許可を得て撮影しております)

※レポート:2015年4月


小野市立好古館へのアクセス
(電車)
 神戸電鉄粟生線 小野駅下車。駅前すぐ。

(車)
 ・山陽自動車道三木小野ICを降りて国道175号を北へ。
 天神町交差点から県道81号を小野駅方面へ。


  新開地から神戸電鉄に乗車。


小野駅の改札を抜けて、窓越しに見える建物は…


小野市立好古館