アカデミー主演優等生

作詞/笹野みちる
作曲/吉田光  

卒業して9年たった クラス半分子供ができた
あの子もうすぐ二人目だって うわさ話も長距離電話
2時間近くたっただろうか 電話の向こう 声が聞こえる
”ごめん 彼が帰ってきた”と 残念そうにあなたがつぶやく

彼女も25過ぎた頃から 親の電話が増えはじめた
もう少しだけがんばってみると 最初は伝えていたようだった
昔から聞き分けがよくて 親孝行の優等生は
私に何も告げることなく 27で結婚を決めた

あなたはアカデミー主演優等生を辞退してはくれなかった
もらって苦しい名誉なんか 捨ててしまえばよかったのに
二人でこっそり演じたはずの芝居は遠く埋もれたまま
名もなき舞台で確かに語った セリフを今も覚えている

月あかりに照らし出されるのが あれほど難しかったように
わかったことをわかっていると 言うことだって難しかった
とまどう間にも流され続け あなたは人のものとなった
それでも続くこの感情は 波間に浮かぶ小さなボトル

昔も今もこれからもずっと
おおっぴらに あざむいては
こっそりと伝えあうはずだった
それが私達のやり方だったけど

あなたはアカデミー主演優等生を辞退してはくれなかった
もらって苦しい名誉なんか 捨ててしまえばよかったのに
二人でこっそり演じたはずの芝居は遠く埋もれたまま
名もなき舞台で確かに語った セリフを今も覚えている

あなたはアカデミー主演優等生を辞退してはくれなかった
もらって苦しい名誉なんか 捨ててしまえばよかったのに
二人でこっそり演じたはずの芝居は遠く埋もれたまま
名もなき舞台で確かに語った セリフを今も覚えている

 

ソロ3rdアルバム「GIRL MEETS GIRL」収録