2kmの道程

一度だけ送っていった 夕方だった
自転車で僕の家から高校前を抜けて
彼女の家まで 2kmの道程

何年も好きだったけど 言えなかった
曇り空暑くなかった真夏だったのに
彼女の家まで 2kmの道程

南への道をゆっくりと下る
二人の距離が一番近かった日

生ぬるい夏のにおいが 悲しかった
いくつかの言葉は風にさらわれて消えた
彼女の家まで 2kmの道程

南への道をゆっくりと下る
二人の距離が一番近かった日

この道を行くと今も思い出す
二人の距離が一番近かった日