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うまくいかない物語をかきかえようと
主人公は一人旅立つ
足取りも重く 下をむいたまま
君とのあたたかな記憶を胸に刻んで
けばけば けばだちを残して 君と別れた
ゆびゆび 指でこすっても消えない
どんどん よごれていくばかり
うまくいかない物語の主人公は
涙をこらえてただ進む
果てなく見える 道を歩き続け
君と出会った意味を何度も考えながら
けばけば けばだちを残して 君と別れた
ゆびゆび 指でこすっても消えない
どんどん よごれていくばかり
落ち込んだまま歩いてきた主人公は
ある時はたと気がついた
立ち止まってみて ゆっくりふりかえる
君と出会った意味をはっきりと理解したから
こすっても こすっても 消えないなら
手に包んでしまおう あたためてしまおう
こすっても こすっても 消えないなら
手に包んでしまおう いつの日かきれいにみえるから
けばけば けばだちを残して 君と別れた
ゆびゆび 指でこすっても消えない
いつかは かがやく記憶に
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