輝く記憶

『哀しみも喜びも、いつか光の中へ…』 　 結成から１１年を経てリリースされた最新アルバムは、まるで１stに帰ってきたような、フォーク色の濃い（と言うか、まんまフォーク）アルバム。 シンプルであっても１１年の歩みの中で着実に培われた一つひとつの音。それが、八丈島という飾らない場所での録音により、より洗練され、仕上がった印象を受ける。 正直なところ、特に目立った楽曲はないものの、現在の京町バが辿り着いた一つの場所とも言えるアルバム。 余談だが、プレス終了後、業者から京町バへと納品されたCDを確認したところ、全く違うミュージシャンの歌が録音されていて、慌てて全てプレスし直した…と言う、何とも京町バらしいエピソードも。

いっぽんみちだったよ 愛のこと みえない植木 小さな家 ある一日の電話 アリトカメトボク いつかの夢はまだ見ない かがやく記憶 春霞 OBUR-0012 08年11月5日発売　2500円（税別）